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介護士のキャリアアップとは?資格を取る?研修がある?

環境
2018.08.30
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「介護士として働きだしたはいいけど、どういうキャリアアップ方法があるのか、いまいちわからない・・・

介護福祉士をとるべきなの?その後のキャリアアップは?」

そんな悩みにお答えします。

 

介護士のキャリアアップとは?

介護士のキャリアアップと言われても、明確なコースがあるわけではないのであまり想像がつきにくいですよね。

そこで、まずは介護士のキャリアアップとはどういうものなのかお伝えします。

 

介護士のキャリアアップは資格取得が重要!

介護士のキャリアアップというのは、主に資格取得に伴って進んでいきます。

単純に個人の能力評価によってキャリアアップしていく業界も多い中、資格を取得しているかそうでないかでキャリアアップしていくのは介護業界の特徴ともいえるでしょう。

介護士の人手不足が深刻な問題となっている介護業界ですので、資格を持っていない方でも介護施設で働き始めることはできますが、介護士としてキャリアアップしていきたいなら資格は必須とも言えます。

資格を持っていると自分の介護技術の自信にもなりますし、利用者さんからの信頼度も上がります。

転職する際も、資格を持っていることでより条件の良い施設へ勤務することも可能になります。

もちろん、勤続年数が長くなり、一般的な介護士から管理者の立場へキャリアアップしていくためには、資格の有無だけでなく、人を動かす力、コミュニケーション能力といった人の上に立つにあたって必要なスキルも求められます。

介護士のキャリアアップは施設の方針によっても異なる

介護士として採用された後は、法人や経営者の運営方針に沿った人事制度の中で、キャリアアップしていくことになります。

福祉施設は、比較的小規模な職場であることが多いため、施設長以下、その他中間管理職のポジションが元々少なく、キャリアアップしづらい場合があります。

また、そもそも介護士のキャリアアップの方法が明確にされておらず、あいまいなままの施設も多いです。

昇進・昇格・昇給への道がはっきりみえておらず、介護士も自身の目標を立てづらいというのが現状でしょう。

しかし、近年福祉施設の運営方針、介護士のキャリアアップの方法の見直しが積極的に行われてきています。

介護事業所が職員のキャリアパスの見なおしを政府が指定した方法で整備すると、介護士への賃金の加算ができるという処遇改善も行われています。

施設によっては、職場内・職場外の研修に介護士を積極的に参加させたり、資格取得による賃金手当を充実させたりしている施設も増えてきています。

以下は、キャリアパスを整備し、介護士の人材確保・育成に成功している「社会福祉法人端山園 地域密着型総合ケアセンターきたおおじ」の実際のキャリアパスの一部です。

出典:導入事例⑧ 社会福祉法人端山園 地域密着型総合ケアセンターきたおおじ 

 

各キャリアに求められる役割が明文化され、給与区分も明確に分けられているのがわかりますね。

 

介護士自身が採用される前、もしくは採用された後に、法人や企業のキャリアアップの方針を確認して、自分が介護士としてどのようにキャリアアップしていくのか確認することが重要です。

その他にも、介護福祉士のような国家資格を有していれば、介護福祉士会などが実施する研修会やセミナーに参加してキャリアアップにつながる知識を得ることができます。

自分が働く施設以外の介護士と交流してみることで、他の介護士がどのようなキャリアアップを図っているのか聞くこともできます。

自分が働く施設ではあまりキャリアアップの制度が整っていないと感じたら、外部の研修にも積極的に参加してみましょう。

介護士のキャリアアップの流れ

それでは、一般的な介護士のキャリアアップの流れを見ていきましょう。

 

介護職員初任者研修

介護士としてのキャリアは、無資格でもスタートすることはできますが出来る作業が限られており、人手不足によって1から介護について教えられる人員も少ないので、無資格で全くの未経験だと採用されにくい傾向があります。

また、介護の仕事も知識が必要な場面が多くあり、仕事をしながら知識を身につけるのはとても大変です。

まずは介護職員初任者研修を修了し、介護の基礎的な知識や技術を身につけましょう。

修了と認められるには、研修を受講した後に筆記試験に合格する必要がありますが、3か月程度で取得することができるので、比較的お手軽な資格といえます。

介護職員初任者研修を修了すると、利用者さんの身体に直接触れる「身体介護」を行えるようになります。

初任者研修を修了してからが、介護士としてのキャリアアップのスタートと言えます。

実務者研修

実務者研修は、介護福祉士養成施設が設定している到達目標(幅広い利用者に対する基本的な介護提供能力の習得)と同等の水準を目指すもので、実務経験だけでは習得できない知識・技術を中心に構成されている研修です。

習得期間は6か月、研修時間は450時間になります。

ホームヘルパー等の資格を持っている人や、初任者研修を修了した人は、研修時間が短縮されます。

実務経験3年以上で介護福祉士の国家試験を受験する場合は、実務者研修の終了が必須となりますので、介護福祉士の試験を受験しようと考えている方は、研修を受けましょう。

介護福祉士の取得

介護福祉士養成学校を卒業して「介護福祉士」の資格を取得してから介護の現場に入る方もいらっしゃいますが、そういった方は介護福祉士を取得した後が介護士としてのキャリアアップのスタートになります。

そうでない方は、介護職員初任者研修を取得した後、介護現場で実務経験を3年以上積み、実務者研修を取得してから介護福祉士の受験資格を取得することになります。

実務者研修の受講と実務経験を積む順番は問われないので、働いて実務経験を積みながら、並行して通信や夜間コースで研修を受講することは可能です。

ただし、働きながら450時間におよぶ研修カリキュラムを学ぶのはかなり大変です。

初任者研修を予め終了していると、実務者研修の時間がその分短縮されますので、働きながら介護福祉士の資格取得を目指す人は、働きはじめる前に初任者研修を終えておくといいでしょう。

3年以上の実務経験と、実務者研修を修了して受験資格を得た後は、筆記試験を受けて合格すれば、介護福祉士を取得することができます。

現場リーダー

介護福祉士も取得し、現場経験も4年以上積んでいくと、他の介護士に指導したり、現場を取り仕切ったりするリーダーの立場を任されるようになるでしょう。

他の部署や外部との連携、決定事項の最終的な判断、経験が必要な様々な役割を求められる等、責任のある仕事をすろのが介護士の現場リーダーです。

介護福祉士としての現場リーダーを任されるのにさらに特別な資格は必要ありませんが、介護の知識や技術が人に教えられるくらい体系的に身についている必要があります。

日本介護福祉士会では、リーダーや指導者の養成講習も実施しており、リーダーとしての知識や技術に不安がある介護士の方は、指導者としての知識を身につけたり、技術を磨いたりするために、そういった講習を受けることも可能です。

施設や部門の責任者としてマネジメントに関わる

最終的には、施設長として経営に加わったり、独立して自分でグループホームなどの事業所を開設したりする可能性もあります。

ただ、施設長といった経営に関わるポジションはなかなか数が少なく、自分がいる施設にすぐ空きがでるとは限りません。

そういったポジションの募集を出している施設を積極的に探すといいでしょう。

現場のリーダーや指導者として働いてみて、介護の仕事を人に教えるのが自分に向いているなと感じた人は、介護福祉士の養成施設の教員として、介護福祉士になりたい人を育てる仕事もあります。

介護福祉士として養成施設で介護の科目を教える専任教員になるには、介護福祉士の資格を取得したあと、5年以上の実務を経験し、300時間の介護教員講習会を受講する必要があります。

介護福祉士のキャリアアップにつながる資格とは?

介護福祉士として長くキャリアを積み、指導者の立場を一通り経験してきた人は、施設の管理職となる以外にも、他の介護に関する資格を取得し、転職するという方法もあります。

そういった方は、下記のような資格取得を目指すといいでしょう。

介護支援専門員(ケアマネージャー)

介護支援専門員(ケアマネージャー)は、介護が必要な方からの相談に応じ、介護が必要な方が心身の状況に応じた適切な介護サービスが利用できるよう、介護サービス計画(ケアプラン)を作成したり、市町村や居宅サービス事業者、介護保険施設などとの連絡・調整を行ったりします。

介護支援専門員になるためには、まず都道府県が年1回実施している介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネージャー試験)に合格する必要があります。

そして介護支援専門員実務研修を修了し、修了証明書と登録証明書の交付を受けると、介護支援専門員になることができます。

生活相談員

生活相談員は、施設の利用者の方が安心して生活できるよう、その方をとりまく環境の調整を行います。

利用者や家族からの相談の対応はもちろん、個々の利用者の援助計画の作成、施設内外の他の職種の方々との関係調整などの役割があります。

生活相談員の資格要件は、法令で定める「社会福祉主事任用資格」「社会福祉士」等の他は、都道府県で異なります。

東京都の場合だと、介護支援専門員、介護福祉士として1年以上の実務経験等も含まれます。

生活相談員の取得を目指す方は、自分の住んでいる地域の要件を確認してみましょう。

社会福祉士

社会福祉士は、介護福祉士と同じように国家資格です。

社会福祉士の主な仕事は、援助やアドバイスが必要な人の相談に乗り、指導、助言などを行っていくことです。

この業務を法律では「相談援助」と呼んでいます。

「福祉に関する相談に応じ、助言、指導」やサービス提供者との「連絡及び調整その他の援助」を行うことが社会福祉士の「相談援助」の業務内容になります。

介護に関する仕事だけでなく、福祉全体に関わる仕事になり、身に着けるべき知識も多岐に渡ります。

社会福祉士を取得するためには、まず試験を受けるための受験資格を満たしている必要があります。

4年制大学を卒業した人は、社会福祉士の受験資格が取れる学校である養成施設へ入学して定められた科目を履修すれば、受験資格を取得できます。

一般短大や専門学校を卒業した人は、一定期間の実務経験を積むことで養成施設への入学資格が得られ、その課程を修了すれば受験資格を取得できます。

受験資格を取得した後は、年一回行われる筆記試験に合格すれば、社会福祉士を取得できます。

介護福祉士として働いた後、人の役に立つ、人の助けになる仕事に向いているなと感じた人は、社会福祉士の取得を目指してみるのも良いでしょう。

今後の介護士のキャリアパス

厚生労働省の「今後の介護人材養成の在り方について」によると、介護士の人材確保と、介護サービスの質の向上のために、現状として資格取得後のキャリアパスに十分な仕組みがない、介護士の明確なキャリアパスの形成が進められています。

具体的には、今後の介護士のキャリアパスを以下の図のように「初任者研修」→「介護福祉士」→「認定介護福祉士」を基本とした仕組みに整理しています。

出典:厚生労働省「今後の介護人材養成の在り方について(概要)」

上図にもあるように、新たに「認定介護福祉士」というキャリアが設定されました。

認定介護福祉士とは、介護士のチームの指導者といった役割を持つので、介護福祉士よりも上に位置し、下記のような職務を担います。

  • 介護チームのリーダーに対する教育指導や、サービスのマネジメントを行い、介護チームのサービスの質を向上させる。
  • 利用者の生活支援において、他の職種と介護チームとの連携・協働を促進する。

 

介護福祉士の業務よりも、よりマネジメント色の強い職務になっていますね。

認定介護福祉士として認定されるためには、介護福祉士として5年間勤務し、600時間の養成研修を修了する必要があります。

2017年4月には、全国で初となる認定介護福祉士11名が誕生しました。

認定介護福祉士の養成研修を行う団体も少しずつ増えてきており、今後も登録数は増えていくと思われます。

今はまだ一般的ではありませんが、今後このようなキャリアアップをしていく介護士が増えていくでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

介護士のキャリアアップの説明から、キャリアアップの流れ、介護福祉士のキャリアアップにつながる資格、今後の介護士のキャリアパス方針を紹介してきました。

重要なポイントは以下の通りです。

  • 介護士のキャリアアップは、資格取得に伴う。また、事業所によっても取り組みが異なる。
  • 介護士のキャリアアップの流れは、初任者研修→実務者研修→介護福祉士→現場リーダー→施設や部門の責任者としてマネジメントに関わる
  • 介護福祉士のキャリアアップにつながる資格とは、介護支援専門員(ケアマネージャー)、生活相談員、社会福祉士
  • 今後は、介護福祉士のキャリアパスが明確化していき、認定介護福祉士の取得者も増えていく。

介護士のキャリアアップについて少しは明確になったでしょうか?

紹介してきたのはもちろん一例であって、キャリアアップは個人によって様々だとは思います。

今一度ご自身の介護士としてのキャリアアップについて考えてみてはいかかでしょうか。

 

参考:日本介護福祉士会『介護福祉士まるごとガイド -資格のとり方・しごとのすべて- 第4版』ミネルヴァ書房

日本社会福祉士会『社会福祉士まるごとガイド 第3版』ミネルヴァ書房

寺島彰・CONDEX情報研究所『介護福祉士をめざす人の本-資格と仕事がよくわかる!-』成美党出版

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