介護士の離職と出戻り再就職!UターンやJターン等関東と地方の差は

転職
2018.09.12
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介護士の資格を取得することで、一度離職をしてもまた職場復帰ができるスキルを得た、年齢や性別に無関係な仕事であるとイメージされやすくなります。
求人情報では年齢や性別に制限がないため、離職をした介護士の方がまた介護現場に再就職を考えた場合、介護業界での経験があることで歓迎され、出戻りは比較的スムーズだともいわれます。

現状はいかがなものでしょうか。

特に東京を含む関東など都会で介護業務に就いていた介護士の方が、結婚や出産といった事情で地方に移り住むJターンや、家庭の事情で地方の実家に戻るUターンでの再就職を考えることもあります。
また介護士の資格を持ちながら、一度は介護業務から離れて他業界に転職した方が、また介護士の仕事をしたいと考えて、ブランクがあることでためらうケースもあります。

介護士の方の離職や出戻り再就職について、いくつかのパターンから考えることにしましょう。

関東地方は介護現場に復帰しやすい

関東地方は介護業務を含む、あらゆる業界の就業状況に恵まれており、介護士の求人数も多いため、離職後の出戻りにも杞憂が少ないと感じられます。

平成26年の東京における介護業界の有効求人倍率は4倍であり、全国平均2.19倍に対して群を抜いた倍率です。続いて、千葉県や神奈川県という関東地域はやはり全国平均を上回った数字です。

出典:厚生労働省

一度離職をした介護士の方がもう一度介護士として再就職しようとした場合、東京を中心とする関東地域は狙い目であると言えるでしょう。

地方から上京する介護士の方にとってのメリットデメリット

地方で介護現場で働いていた介護士の方が、結婚をしたりキャリアアップを目指したりという理由で、上京して介護士を続けようと考えた場合、メリットとデメリットを知っておくことが必要です。

介護士として、地方での仕事内容やパートか社員かの属性によるところもありますが、上京することで待遇が大きく変わることもあることを周知しておいてください。

地方より給料は高くなり介護士の仕事も見つけやすい

ネットを開けば施設や派遣会社の求人サイトが溢れかえっていて、介護士の仕事は見つけやすくなります。
平成25年の東京での介護業務の職業紹介状況を見ると、8,000件以上となっています。
この統計数字には常用もパートも含まれているので、自分の都合に合わせた仕事を探せるという点も加筆しておきます。

出典:厚生労働省

介護士の方にとっては気になる点に、ひとつは給与がありますが、平成29年の時点で東京がトップで、神奈川県がそれに続きます。

出典:厚生労働省

もし収入のアップを見込んで地方から上京した介護士の方にとっては、給与は確実に上がるので、メリットのひとつといえるでしょう。

都会で介護士の仕事を続けると正社員になれるとは限らない

地方で正社員として介護業務の仕事をしていた介護士の方が、関東地方に上京した場合、施設の規模などや今までの経験年数はともかく新人として始めることなどから、必ずしも正社員になれるとは限らないこともあります。

正社員から正社員に介護士として転職ができた場合には、地方より都会のほうが確実に給料はアップしますが、スタートはパートから、しかも時短パートとして契約となったりしたら、収入は激減します。

転職先は慌てずによく選んで、条件を満たすところに再就職をしましょう。

介護士の方の転職、UターンやJターンの現状

介護士の方が転職するにあたり、関東を中心とした大都市圏ではなく、地方に移住して再就職することがあります。

他業種でも同様ですが、これをUターン、Jターンとして取り扱い、介護士の方の現状を見ていくことにします。

  • Uターン・・・地方出身の方が就学や就職などで都市圏に出ていたものの、実家のある地方に戻って再就職などをすること
  • Jターン・・・地方出身の方が就学や就職などで都市圏に出ていたものの、都市部を離れて実家に近い地方に移住して再就職などをすること

地方出身の介護士の方が都市部に出て介護士の仕事を続けていたものの、事情で実家に帰ることになったUターンで介護士として再就職をする場合や、実家には戻らないものの近くの地域で介護士として再就職をする場合の、メリットとデメリットを知っておきたいですね。

地方にUターンやJターンで移住して転職することのメリット

介護士の方が地方に移り、また介護業界で仕事を続けようと転職した場合、意外にも正社員の仕事を見つけやすいというメリットがあります。
介護業界は常に人員不足に悩んでいます。

介護士の方をしっかりつなぎとめておきたいという悩みを持つのは、都市部でも地方でも同様ですが、UターンやJターンで移住してきた人に対しては、定着してほしいという気持ちがあるため、最初から正社員待遇で迎えてくれることも珍しくはありません。

十分に正社員で働くことができる能力も時間もあるのに、関東ではパートでしか雇ってもらえなかったという介護士の方でも、UターンやJターンといった地方移住で、正社員として転職することは難しくないでしょう。

地方で生活をすることによって長時間満員電車で通勤するストレスや時間のロスもなくなります。
精神的に楽になる点にひとつといえますね。
そして地方に移住することで、もし実家暮らしのUターンを選ぶとすれば、住居費や生活費がぐっと抑えられます。
Jターンでも地方によっては家賃や物価が安くなることがあり、今まで都市部でとめどなく流れ出すようだった支出は抑えることができるでしょう。

介護士の仕事をするにあたり、生活費の心配が半減することになります。

地方にUターンやJターンで移住して転職することのデメリット

今までは大きな都市部で仕事をしていた方は、正社員にせよパートにせよ、給与や待遇には恵まれている方が多いのではないでしょうか。

介護施設は数多く、介護士の求人もひっきりなしでどこでも募集されています。家から近いところを選ぶという選択肢もあり、施設も設備が整っていて介護士の方や利用者の方が居心地が良いように配慮されているところが数多くあります。介護業務という仕事へのストレスはゼロにはならないものの、施設の環境がストレスフリーであることは精神的に良かったという介護士の方もいるでしょう。

地方に行って小規模の施設に就職するしか選択肢がなかったという場合に、大きなストレスになることがあります。利用者の方のお世話をスムーズにするための設備がしっかり整っていないことで、仕事にも支障が出るものの、転職するまで気づかないことがあります。給与面でも関東などの都市部とは差が表れてきます。

平成29年の統計で、最下位は青森県となり、宮崎県が続きます。東京との差は実に13万となるのです。

出典:厚生労働省

家賃など住居費は関東他の都市部に比べて抑えることができます。
ただ物価は場合によっては、都市部とあまり変わらないことがあります。
むしろ流通の関係で高くなる地方もあり、収支のバランスで生活が厳しくなる場合もあります。

そして地理が不便なせいで、都会では必要がなかった車を使って介護施設に通う必要が出てしまった、介護士の方も出ることになります。
地方で暮らすことになる交通の便不便は、逆に生活費に跳ね返ってくることもあるので、UターンJターンを問わず、転職にあたって収支をしっかり計算しておいたほうがいいでしょう。

一度は他業界へ転職・・・もう一度介護士に復帰したい

介護士の方が、介護の仕事そのものを一度辞めてしまったものの、他業界で働いた数年のブランクの後にまた介護士に復帰したいと考えることはあります。

一度取得した介護士の資格、培った経験、そして介護士の方にとっては、やはり利用者の方とのコミュニケーションや利用者の方のお役に立てることで、やりがいがある仕事であることは、忘れられないことではないでしょうか。

一度離職してその後別業界へ転職したあと、やっぱり介護の仕事をもう一度、と考える介護士の方にとって、気になるのは、やはりブランクのことが一番でしょう。

求職をしてもブランクのことがあって、雇用されても体が動かなかったりカンが戻らなかったりして仕事ができないのではないか、給与などの待遇が以前よりかなり悪くなって生活ができないのではないか、気になることはいろいろ出てきますね。

離職してもう一度介護士として再就職をしたいと考えている方に対して、サポートがあるので、利用することにしましょう。

復帰前に研修を受けておこう

数年間、他業界にいた場合は、現在の介護業界のことが分からない介護士の方もいるかもしれませんね。
知識も変わっているかもしれませんし、勉強して仕事をしていた当時のやり方が、今の現場では通用しなくなっているかもしれません。復帰前に一度、研修を受けて今の知識を頭に入れておいたほうがいいでしょう。

地方自治体やハローワーク、福祉団体などで、研修を行っているところがあるので、一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。
また介護士の手を欲しがっている介護事業者が、独自の復職支援プログラムを組んでサポートするところもあります。
こういったサポート制度を利用して、スムーズな現場復帰ができるようにしておいたほうがいいでしょう。

準備金貸付制度がある

離職した介護士が、もう一度介護士として再就職するにあたり、その再就職準備金を貸し付けてくれるものです。
以前に実務経験が1年以上あり、今回再就職が決定したことが条件となりますが、再就職してすぐに気になる収入の面や、準備にかかる費用が一時的に貸し付けてもらえるのは、助かりますね。

離職した介護人材の再就職準備金

連帯保証人は必要ですが、無利子貸し付けとなりますので、再就職にあたってあらためて勉強をしたい、当座の収入に充てたいと考える介護士の方は、利用されてはいかがでしょうか。

給与アップにつながる可能性がある「介護職員処遇改善加算」

介護士の方からは、給与面に対する満足の声が少ないのが現実です。
離職する理由のひとつに、体力を使う大変な仕事だというのに給与アップが見込めないことがありますが、介護士の方の離職を止め、人材不足の対策につなげるため、国が策を打ち出しています。
「介護職員処遇改善加算」です。

介護士の方のキャリアアップや職場の環境改善に努めた事業所に対して、介護士の方の給与アップのお金が支給されます。
つまり介護士の方の給与アップにつながる処遇改善策ということですね。
ただ必ずしも給与アップになるかどうかはわかりません。

総支給がアップすれば、差し引きされる社会保険などもアップするので、手取りが同じになってしまうこともあるからです。
勤続年数が長い介護士の方は、大きく給与アップが見込める可能性があります。
この処遇改善により、介護士の方の働く意欲が向上することにつながればいいですね。

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